館長 麻山慎吾
私たちの魂は業を抱えており、その「魂の業」は、無意識の行動や言動となって様々な問題を惹き起こします。
わかっているけれどやめられない癖は業が浄化されていない表れです。
日本の武道、空手道の目的とはその業を浄化し、魂の輪廻転生を終えることにあり、それは人間として最高の目的となります。
魂の業を浄化することは簡単ではありません。
本やビデオ、能力開発などの様々なセミナーなどで得た知識や「わかった」とか「気づいた」という次元ではありません。
魂の業を浄化するためには、心の奥にある純粋なる本当の自分(愛)と繋がり、自分自身が「愛」そのものになる必要があります。
稽古で心と身体の癖に気づき、真理を追究すると共に身体と内面を調和させ、本当の自分と繋がり、日常生活で愛のある行為と言葉を実践しなければなりません。
試合や護身術としての要素は空手道の一部分にしか過ぎません。
なぜ道場へ足を運ぶのか?
精神的・肉体的に強くなりたい=幸せな人生、平和を求めている、ということではないでしょうか。
一言で言えば「幸せ」の為でしょう。
業の上に強さや物を築いても真の幸せにはなれず、それは一時的なものであったりたとえ物質的に恵まれていても心の不安は消えることはありません。
真の幸せな人生を送る為、私たちは魂の業を浄め、純粋なる本当の自分(愛)になり、正しい行いが実践できるように道場で稽古をしているのです。
「優劣の心」「葛藤する心」「怒り」というように、心に現れる自分は本当の自分ではありません。
本当の自分に繋がる為には、心を越えなければならないのです。
純粋なる本当の自分(愛)になるのに年齢性別は関係ありません。
運動経験も必要ありません。
遅すぎることもありません。
皆様が幸せな人生となりますように心よりお祈り申し上げます。
麻山慎吾
- 15歳より空手を始め、1990年、大阪に空手道場を開設
- 2011年4月 自己を見つめる調和の空手「真義館」を設立
- 現在は真義館館長として、愛を根源とした調和する人間形成に励む