活人空手を探る!「心を使う 右脳の空手」発売

心を使う 右脳の空手が風雲舎から発売になります。

著者は真義館顧問・本部道場直轄東京道場責任者である大坪英臣氏で

3月末より店頭に並び、Amazonからもご購入いただけます。

ぜひ、ご一読ください。

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右脳の空手

 

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『右脳の空手』という新刊

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東大名誉教授の大坪英臣さんという人物がいる。船舶工学という分野で世界の第一線

で名を成したすごい人。

頭の中を切り替えるために、パチンコ屋の轟音に身を任せないとダメだったほど、理

屈脳(左脳)ガチガチの学者だった。定年後、さてどうするかと人生のテーマに悩ん

でいた。サーフィンをやりスポーツラブに通い、現役時代のあの研ぎ澄まされた緊張

感に替わる「何か」を求めていた。しかし、どれも何かが違う。

焼き鳥屋で隣り合わせた空手の先生のひと言で、空手を始めた。

道場に通いはじめたのが65歳。しばらくするとその道場の方向が変わった。

筋力を使わないで相手を倒す、心を使う空手だという。スポーツ空手(世間一般でや

っているから空手)から武術空手(真義館ではスポーツ空手以外にも武術空手が始ま

っている。麻山慎吾館長・本部大阪)への移行である。「右脳の空手」である。

これにハマった。

こんなおもしろいものがあったのか。大坪先生にはドンピシャだった。

その空手の基本は、力を抜き、下丹田(へその下)に気を落とし、中心をぶらさない

で身体を整え、その身体を保って相手に愛を惜しみなく与える。相手はこれで無力化

され抵抗できない。まるで赤子を抱くように優しく倒す、武術空手である。

空手発祥の地、沖縄で古くから伝承されている「サンチン」をはじめとする五つの型

を正確に習得することで身体をつくっていく。

また型通りの動きをするだけで、相手の身体が固まり、倒れるというから、常識では

考えられない空手である。どうも型をやりこむことで身体が統合化され、手足の動き

が身体の中心につながった動きになるらしい。このとき思考は停止し、右脳が最大限

に活性化する。右脳主体のまま動くことにより、相手の頭脳活動を攪乱する右脳空手

のようだ(同書「解説」から)。

 

そのうちこんな経験をした。

「~全身に気が通った感じがした。皮膚の表面を鳥肌立つ感覚が脛から上に這い上が

ってきた。血の気が変わったと感じた。と同時に、心の動きが止まった。静寂の中に

ただ居る――そんな感じである。私の変化に館長はすぐ気がついた。というより、館長

がその変化をもたらしたのだ。「大坪さん、私がこれから攻撃します」と言って、最

初は追い突きをした。私は手だけをひらりと動かした。

自分の意志で動かすというより、自然に手が動いた。それも、ただ空中を払った感覚

である。心は静かに落ち着いており、一切波のない鏡のような水面が静寂の中にある

。意図したり、考えたりすることはできない。次の瞬間、館長が倒れた。

ある支部長は、この状態を「超人ハルク状態」と呼んだ。以来、この状態を求めてい

るが、残念ながら一度も経験していない~」(本文より)

 

白帯からスタートした大坪さんは、3年後に初段に、6年後に弐段になった。いま真義

館本部直轄東京道場の責任者になった。

65歳で空手を始めた。こんな世界があったのか!

 

人生の目的はこれだったのか!それほどおもしろいと。